RC造の解体費用相場・解体工事について

鉄筋コンクリート住宅 解体費用

Reinforced Concrete の頭文字をとった「RC造」は鉄筋コンクリート造のことです。他の構造にも略称があり、それぞれW造( Wood 木造)、S造( Steel 鉄骨造)、RS造( Reinforced Steel 鉄骨造と鉄筋の混合構造)、LGS造( Light Gauge Steel 軽量鉄骨造)、SRC造( Steel Reinforced Concrete 鉄骨鉄筋コンクリート造)、CB造( Concrete Block コンクリートブロック造)、WRC造( Wall Reinforced Concrete 壁式鉄筋コンクリート構造)などと表記されることがあります。鉄筋コンクリートの解体費用を検索する際に「rc解体費用」というキーワードを入れると、SRC解体費用やWRC解体費用相場も一緒に検索されてしまうこともあるので、使い分けに注意が必要です。RC造にも様々な建物や費用があるので、そちらを理解したうえで現地調査・見積もり作成を依頼しましょう。

RC造建物ごとの解体費用相場

当社のRC造の解体費用は40,000円~/1坪が相場です。これは住宅を想定していることや一例であって、実際には現地調査を経ての最終見積もりとなります。規模や建物の高さなどにより大きく前後しますので一概に相場を出しづらく、ここでは解体工事対象となり得る各建物の種類を紹介いたします。

RC住宅解体費用

住宅の解体費用相場は先に紹介した通り、解体費用は40,000円~/坪当たりが目安ですが、やはり建物により異なります。たとえば、同じ住宅でも平屋、2階建て、3階建て、4階建て、賃貸併用住宅では延床面積が異なります。延べ床面積に応じて解体費用も上下します。

RCマンション解体費用

元々はRC造は10階建てより低い中低層マンションに多く用いられてきましたが、近年の技術進歩により補強された高強度のコンクリートが登場し、20階建て以上の高層マンションでもRC造が用いられるケースが増加しています。コストや工期の面でも、SRC造よりRC造の方がメリットが高く、今後も主流になっていく可能性があります。

その他のRC造解体費用

住宅用の他にも鉄筋コンクリート造の建物として体育館、展示場、旅館、ホテル、公衆浴場、事務所、工場、倉庫などが挙げられます。RC造は高強度のため、人が多く集まる場所で採用されています。これらの施設・建物の場合は、広範囲かつ工期も長く、人手も多く必要なため費用は高額になるでしょう。

木造・鉄骨造とRC造解体費用の比較

当社の解体費用坪単価例として、木造は32,000円~、軽量鉄骨造は35,000円~、鉄骨造は38,000円~、鉄筋コンクリート造は40,000円~が相場です。このように一般的には木造→鉄骨造→RC造で解体費用の坪単価が高くなる傾向にあります。耐火・耐震・防音に優れており頑丈なため、費用も高くなるということです。ただ、あくまでこれは家屋の例で、集合住宅や工場などとなると坪数や延床面積も広く費用は変わりますし、その他の費用にも左右されます。また、主に高層マンション・タワーマンションの工法として主流のSRC造は解体費用の幅が広く一概に単価相場を出すのが難しいのが現状です。近年開発された高強度コンクリートのRC造高層マンションも増えているため、将来的にはRC造の方が主流になる可能性もあります。

RC造の解体費用内訳

様々な費用がかかる解体工事。RC造を壊す場合も例外ではありません。ここまで紹介した通り、木造や鉄骨造より基本費用(坪単価)は高い傾向にあります。ただ、その他の要素や費用によっては木造や鉄骨造より費用が安くなる場合もあります。RCの解体工事にかかる様々な解体費用を解説します。

RC造解体工事の重機費用

解体工事で大きな役割を果たすユンボやブレーカー、油圧圧砕機、クレーンなどの重機。手作業の時間を大幅に短縮できる分、当然費用が発生します。たとえば、工期が複数日にまたがる場合、現場に重機を置いたままにできるスペースがあるか無いか、つまり毎日重機置き場と現場を往復して回送する必要があるか無いかで費用が変わります。また、RC造や鉄骨造には「壁式構造」と「ラーメン構造」の2つの代表的な構造があり、それにより取り壊す際に使用する重機も異なります。

RC造解体工事の騒音・振動防止設備等の費用

解体工事で避けて通れない騒音や振動の問題。これらを最小限にするために防音・遮音シートの設置や粉塵飛散防止の養生シートで建物を囲う、作業時間帯や作業工程を工夫するなどして対策しています。解体工事ではこういった騒音・振動対策関連備品の費用も発生します。また、このほかに、足場や休憩用のプレハブ、仮設トイレの設置やガードマン配置などの現場周りの費用も必要に応じて発生します。

RC造解体工事の廃材運搬・リサイクル費用

RC造の解体工事で出るコンクリートガラは、建物が広範囲・高層であるほど大量に発生します。これらを放置や土に埋めることはもちろん違法で、廃棄物処理法の投棄禁止に違反すること(不法投棄)になります。解体工事後は正しく運搬しリサイクルや処分をする必要があります。これらの費用は現場や会社によって異なりますし、さらには下請けを利用して中間マージンが発生する等、費用相場を出すことが難しいものです。いずれにせよ比較的高く費用がかかります。当社ではマニフェスト(産業廃棄物管理票)や廃棄物処理法、建設リサイクル法を遵守し、適切に廃棄・リサイクル処理を行っておりますので安心してお任せください。自社で産業廃棄物処理業を中心とするグループ会社を抱えているため、解体工事とセットで費用を抑えることも可能です。

RC造の解体工事のアスベスト除去費用

解体工事で特に注意が必要なのが吹付けアスベスト(石綿)の有無です。現在は使用が禁止されており、主に木造戸建てや鉄骨造の集合住宅で使われていたケースが多く、RC造では多くはありませんが、含有の有無は必ず把握することをおすすめしております。当社ではアスベストが吹き付けられている建物の解体工事にも対応しております。専門業者が担当する事前の含有調査や工事現場での石綿の粉塵飛散防止対策用の設備など高額な費用がかかりますが、自治体ごとに補助金や助成金制度が用意されていますので、有効活用し費用を節約しましょう。

RC造の空き家解体費用

日本の総住宅数における空家率は13.6%で、その数800万戸以上という状況です(総務省統計局「平成30年住宅・土地統計調査 結果の概要」より)。その数は年々増え続けており、今後も増えると予想されています。空き家=木造住宅とイメージされがちで、実際に木造住宅の空家が8割を占めていたこともありますが、近年では鉄骨造やRC造の空き家も4割程度にまで増えており、今後さらに増加する可能性もあります。空家でも通常の住宅と同じように解体し更地にしますが、老朽化していたり、残置物が多かったりするとさらに費用がかさみます。多くの自治で空き家解体工事・建て替え・取り壊しの助成金・補助金制度を導入しているため、ぜひ活用しましょう。

RC造以外の建物の解体費用も優伸にご相談ください

当社ではRC造以外も様々な解体工事の実績がありますので、お気軽にご相談ください。RC造・鉄筋コンクリート造住宅をはじめ、木造、鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造などのあらゆる構造の建物解体が可能です。また、戸建て・一軒家、平屋、3階建て、4階建て、狭小住宅、古屋、長屋、空家といった個人住宅はもとより、アパートやマンション等の集合住宅、オフィス、ビル、倉庫、工場、店舗、商業施設、駐車場などの解体工事も承ります。地上解体、高層ビルの階上解体や団地のリノベーション、躯体を残す飲食店のスケルトン工事などもご相談ください。また、庭の庭石・花壇・樹木・庭木の撤去、ブロック塀、門、土間、プレハブ倉庫、小屋、ガレージ、カーポート、地下室、納屋、井戸、浄化槽、地中埋設物などの住宅周り・外構の付帯工事にも柔軟に対応いたしますのでご安心ください。隣家への挨拶まわり、各種届出書類の作成補助なども代行しております。解体費用は解体工事そのものを行なうかどうかを決定するためにも重要な要素ですが、やはり相場はあくまで相場ですので、まずは現地調査の上で出される見積もりを最重要視することをおすすめしております。本社は埼玉県ですが、名古屋にも営業所を置き、関東以外の解体工事も全国的に引き受けている当社で、まずは現地調査や無料見積もり(相見積もりも歓迎です)をお気軽にご利用ください。

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