工場の解体費用

工場の解体費用相場

優伸コーポレーションは工場の解体工事でも豊富な実績があります。大規模な工場やプラントから町工場まで幅広く対応します。アスベスト建材を使った工場や有害物質のダイオキシンが付着した工場解体もお任せください。ここでは工場のおおまかな解体費用とその内訳をご案内するとともに、工場の解体工事の流れや概要はどうなっているのか詳しく解説します。

工場の解体費用相場

工場の解体費用相場

工場の解体費用相場は通常、取り壊す建物の規模(㎡、㎥、坪数、延べ床面積)によって決まります。ひと口に工場といっても、その規模は実に幅広く、小さな町工場であれば100㎡~300㎡規模ほどですが、大手メーカーの大規模工場、例えば三菱自動車工業の工場ともなると、小さな工場で15万㎡、広いと120万㎡もの面積を有します。いずれにしても工場の多くは一般的な戸建て住宅と比べて床面積が大きいので、その解体費用は住宅より割高になりがちです。規模が大きいということは工期も長く、重機も必要となるため、その分の費用も加算されるケースがあります。ただし、簡素な造りの工場は、戸建て住宅よりも安値で費用を抑える事も可能な場合があります。まずは専門業者による現場調査をご依頼ください。

面積・坪当たりの工場解体費用

工場解体費用は、取り壊す面積・坪当たりの単価で決まりますが、内部が簡易的な造りの工場もあれば、極めて頑丈で強度があり、造りが複雑な工場もあります。鋼材の厚みが6mm以下の軽量鉄骨もあれば、それ以上の重量鉄骨造りの工場もありますので、同じ工場の解体工事でも前者と後者では、工期や人件費、土工など費用の面で大きな差が生じる場合があります。また、工場の敷地内に建つ倉庫・物置の有無、囲いや門、フェンス、ブロック塀の有無などによって解体費用は上下します。

工場解体工事における重機費用

工場の多くは、鉄骨造り、あるいは鉄筋コンクリート造りであるため、工場解体工事には重機や機械が投入されます。木造平屋造りの工場では、手作業による解体が行われる場合がありますが、そうした事例は少なくほとんどの工場解体工事は、重機によって進められます。使用する重機が大きくなる分、重機費用は高くなります。重機には、圧砕機、ハンマー、ユンボ(油圧ショベル)、ハンドブレーカー、カッター、アーム、フラットソーイング、クレーンなど様々な種類があり、用途や機能も様々です。当社は現場の状況に応じて、これらの重機の中から最適な機材を搬入して効率的に施工します。解体業者の中には、重機を自社所有していない会社もあり、その場合は重機レンタル料やマージンが生じるため、見積もりが高額になる事例もあります。

見積もりを依頼する際に、重機や解体に必要な機材は自社所有のものかどうかも確認しておく必要があります。使用する重機や工法によって、騒音や振動の程度が異なります。特に大型重機を搬入して稼働させると、騒音はかなり大きくなります。市街地から遠く離れた工業地帯などにある工場であれば、騒音や振動はある程度許容されますが、中心市街地や住宅地に立地する町工場などでは、最大限、騒音を抑えた防音工事が求められます。当社は建物を囲う養生シートや防音、防炎シートを建てるのはもちろんのこと、足場を設置し、隣家への粉塵飛散防止のための散水などを徹底します。また、ほとんどの工場は鉄骨造であるため、解体工事の際には鉄骨の倒壊などがないよう細心の注意が必要で、作業員はもとより、通行人や歩行者、周辺でくらす住民の皆様の安全確保が第一となります。そのため、当社はガードマンを適正に配置し、ご挨拶を兼ねた工事・工期の周知、周辺の交通整理を行い、安全に養生施工します。

工場解体で使用される工法の費用

大規模な工場やプラントなどの解体工事では、一般の戸建て建築の解体では見られない特殊な解体技術工法が用いられます。たとえば、灯油と酸素の混合ガスの炎を超音速で噴射して解体する「ジェットバーナー工法(サーモドリル工法)」、硬いダイヤモンドの粒を埋め込んだワイヤーを高速回転して鉄筋を切断する「ワイヤーソー工法」、コンクリートを透過するマイクロ波のの性質を利用し、加熱しながらコンクリートを粉砕する「マイクロ波工法」、パワー密度の高い高温レーザーを活用した「レーザー工法」などが挙げられます。解体物の強度によっては、サーモを駆使したジェットバーナー工法やワイヤーソー工法など特殊な技術工法を使って解体されるケースもあり、そうした場合は、通常の工場解体費用に比べて単価高になる事もあります。

アスベスト・ダイオキシン含有の工場の解体費用(除去費用)

アスベスト(石綿)は発がんのおそれがあるため、日本では全面的に使用が禁止されていますが、アスベスト含有の工場はいまだに数多く見られます。建設時にアスベストを含むカラーベスト建材が使われた工場では、分別解体という特殊な解体方法が用いられるため、解体費用が上乗せされたり、事前調査などの費用が生じるケースもあります。また、工場解体に際しては、アスベストの有無以外に、有害物質であるダイオキシンの有無を確認する必要があります。ダイオキシンをはじめとする有害物質がプラントの一部に付着している場合は、それらを適切に除去する技術が求められます。知識のない解体業者が解体作業を行うと、スタッフが有害物質にまみれてしまったり、周りにそれらの物質をまき散らすことになるので厳重な注意が必要です。解体予定の工場がどのような種類の工場だったのか、またはいつ建てられたのかによって、使用されている有害物質は異なりますので、施主、地主との図面確認はもとより、事前の現場調査、確認が極めて重要です。

工場解体工事の残置物撤去・廃材運搬・リサイクル費用

工場解体工事では、建屋内の業務用機械の処理費用も発生します。工場によっては使用している生産・加工機械が極めて大きなものもあり、それらのスクラップや撤去、処分には一定の費用が発生します。また、業種により残置物や廃材も様々ですので、価格は一様ではありません。工場の多くは鉄骨造り、あるいは鉄筋コンクリート造りであるため、解体時には大量の軽量鉄骨や重量鉄骨、鉄くず、鋼材などが、木造の工場であれば、木材、木くずが発生します。ほかにも、工場特有のノコギリ屋根(スレート)、瓦、トタン、ガラス、資材、建材、石膏ボード、残土、コンクリートブロック、ガラ、粉砕物、破片、粗大ごみ、断熱材、ガレキ、不燃物、GL(せっこう系接着材)壁、庭石なども発生します。近年、これらの廃材や産廃、残置物を無許可で埋める、あるいは焼却処分するといった不法投棄が社会問題になっていますが、当社は適切に運搬しリサイクル処理を行います。具体的に当社は、産業廃棄物処理を専門とするグループ会社と工場を有しており、同社がマニフェスト伝票(産業廃棄物管理票)を作成の上、適切な中間分別処理、処分運搬とスクラップ、リサイクルを行い、法令順守と環境保全に取り組んでいます。また、当社は「建設リサイクル法」の対象となる解体工事にも適正に対応しており、延べ床面積が80㎡を超える工場の解体の届出や建物滅失登記をはじめ、不動産登記など各種書類の届出、相続税の試算などもフォローもしますので、お気軽にお申し付けください。

その他の工場解体費用

その他の工場解体費用としては回送の費用が考えられます。回送費とは、重機の移動に掛かる費用を指します。住宅地や市街地などに立地する町工場のように解体現場が狭い場合は、その日の解体作業が終わるたびに重機を他の場所に移動しなければなりませんが、工業地帯や郊外に立地する大規模な工場のように解体現場に十分なスペースがある場合は、重機を置いたままに出来ます。したがって回送費が発生せず、解体費用を抑える事が出来ます。また、工場の解体業者の中には、解体作業を下請け業者に依頼をするということも少なくなく、この場合は仲介手数料として中間マージンが掛かるため、その分費用がかさみます。ほかにも工場の解体に限った事ではありませんが、解体業者の閑散期、繁忙期によって解体費用は変動します。

構造ごとの工場解体費用(比較)

工場に限らず建物の解体費用にもっとも影響を及ぼすのが、構造です。取り壊す工場の構造によって、解体費用は上下します。一般的には木造<鉄骨造<鉄筋コンクリートの順で坪数あたりの解体費用が高くなる傾向にあります。木造、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造ごとに工場の解体費用の目安をご案内します。

木造工場の解体工事

木造工場は、町工場などで稀に見られます。工場というよりも作業場に近く、解体工事は手作業で行われる場合が多いようです。当社は木造家屋の目安として、1坪当たり単価32,000円から解体工事を承っていますが、同じ木造でも工場の場合は、解体の難易度が上がるケースもありますので、見積りは家屋を上回る事もあります。

鉄筋コンクリート造工場の解体工事

鉄筋コンクリート(Reinforced Concrete:RC)造の工場の解体工事は、重機の投入が不可欠です。工業団地などに立地する面積の広い工場ともなると、解体工事では重機が必要となります。なお、当社はRC造家屋の場合、40,000円~(1坪当たり)解体工事を承っていますが、これは家屋を前提にした金額ですので、あくまでも参考価格とお考えください。

鉄骨鉄筋コンクリート造工場の解体工事

鉄骨鉄筋コンクリート造工場は、大手メーカーの工場やプラントといった規模の大きな建屋で見られます。その解体工事は、大型重機によって施工され、場合によっては従来の技術とは異なる特殊技術が用いられます。また、解体規模が大きな分、工期が長くなり、土工や人件費がかさむ場合があります。

工場の解体工事で使える補助金・助成金

工場の解体工事で使える補助金や助成金としては、「危険廃屋解体撤去補助金」などがあります。対象は、現に所有者が使用しなくなったり、使用することが不可能となったりした建物で、工場のほか店舗、事務所、物置、事業用倉庫などの撤去工事の際に、一部費用が補助されます。また、全国的に増加している空き家や廃屋対策の一環として「空家解体補助金」を事業化している自治体も多くあり、自治体によっては住居はもとより、使用していない工場や倉庫も補助の対象としています。工場の多くは、中小零細事業者が営んでおり、その経営は厳しさを増しています。そうした中、解体や建て替えの補助金や助成の措置は、有効に活用したいものです。補助事業の名称は自治体によって異なりますので、取り壊し着工前や建て替えの前には必ず最寄りの自治体や商工会のホームページなどをチェックし、工場解体費用の補助事業の有無や内容をご確認ください。

工場以外の施設・建物の解体費用について

当社は工場以外にも、コンビニや飲食店などの商業店舗、施設の解体工事でも幅広い実績があります。また、地元工務店による戸建て住宅はもとより、ビルダー物件、ハウスメーカー、ゼネコン物件についても、新築、売却物件、借地物件、買取物件、仮設住宅を問わず、施工を承ります。倉庫、上屋、長屋、別棟、空き家をはじめ、アパート、マンション、宿舎などの集合住宅にも幅広く対応します。躯体や骨組みだけを残す工事、いわゆるスケルトン工事もお任せください。近年は、高齢化にしたがいリフォームをともなう減築工事やバリアーフリー工事、リノベーション工事が増えています。もちろん増築のための解体工事もお申し付けください。銭湯やその煙突、鉄塔といった特殊形状の解体も出来るだけ安値で解体します。部分的な解体工事も数多く手がけており、たとえば、カーポート、車庫、ガレージ、カスケードガレージといった駐車場周りや、犬走り、ウッドデッキ、サンルーム、地下室、小屋、納屋、野積倉庫を含むプレハブ倉庫、物置、浄化槽、井戸、土蔵、土間、ブロック塀、外壁、外構、内壁、擁壁、囲い、鉄製フェンス、門扉、石垣の解体もお任せください。ほかにも梁解体や柱の切離し・分離工事、床の張替、屋根の葺き替え、スレート解体、天井撤去なども承ります。舗装されたアスファルトの斫りやタイルを剥がす工事などのほかにも、敷地内の土地や区画の庭石の移動、植栽、下草、庭木、植木、樹木の伐採、裁断、花壇の整地、地中埋設物の撤去、その後の敷地内の整地、跡地更地といった付帯工事でも幅広い施工実例があります。まずは当社の無料見積もり(合い見積りもOK)をご利用下さい。

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