トタン小屋の解体費用について

トタン小屋解体費用

トタンとは、建築資材として使用される亜鉛めっき鋼板のことで、使用用途はプレハブ・物置・作業小屋・ベランダ用の囲い・フェンスなど実に幅広くあります。ホームセンターなどで手軽に入手できるので、トタン小屋はDIYで建てることもできます。安価で軽く、錆びなければ丈夫で長持ちしますが、デメリットとして太陽熱で室内まで暑くなってしまうので、節電のためにも表面温度を低下させる効果のある遮熱塗料の使用がおすすめです。またトタンは、定期的に塗装をしておけば15年~20年の耐用年数があると言われていますが(トタン用塗料の耐用年数は、通常7〜10年でこの期間内に塗装を行うのが理想的です)、常に雨風にさらされるのでこまめに状態をチェックすることが必要です。腐食が進んでしまったら修繕に時間と費用がかかりますので、解体を検討してみるのも良いでしょう。解体費用は小屋の造りにより数万〜十万円程度が平均ですが、立地や環境により変動しますので、まずは無料のお見積もりをご依頼ください。

トタン小屋解体費用相場と内訳

トタン小屋の解体費用は、基本的に住宅などの解体と同じく、建物の構造(木造・S造・RC造・コンクリートブロック造など)によって1坪あたりの単価が決まっており、素材が頑丈なほど金額は高くなります。費用のおもな内訳は、解体作業費・廃棄物の処理から運搬費用・養生シート・足場組みなどの周辺費用にくわえて諸経費(現場管理費、書類作成費)などです。

延べ床面積・平米(㎡)数・坪当たりのトタン小屋解体費用

解体費用は、建物の構造ごとに設定されています。当社の場合、家屋解体価格(1坪あたり)は木造32,000円~、軽量鉄骨造35,000円~、鉄骨造(S造)38,000円~、鉄筋コンクリート造(RC造)40,000円~、コンクリートブロックは3,000円(1m)~です。トタン小屋は構造自体は木造で、屋根や外壁にトタンが用いられているものが多いようです。木造は、他の構造に比べて壊しやすく費用も安くなります。なお、ほとんどの住宅や建物の解体費用は「坪単価×延床面積」で計算されます。延床面積とは建物の床面積の合計で、たとえば2階建ての場合は、2フロアの合算となりますので、実際に解体する面積は約半分ほどになります。同じ延床面積の平屋と比較した場合、平屋の方が屋根や基礎の施工範囲も広くなりますので、構造や廃棄物の量によっては平屋の方が割高になることがあります。

トタン小屋解体工事における重機費用

解体の現場では、挟む・切断する・粉砕するなどの作業で重機が活躍します。重機を使用すると全体の作業スピードが上がり、効率よく解体を進めることができます。使用する重機を保管場所から現場まで運ぶための移動費用として「重機回送費」があり、工期中に重機を現場に置いておけるスペースがあれば発生しませんが、狭小地や傾斜地の現場では次の作業時まで置いておくことができないため、重機を運ぶ回数ごとに費用がかかります。また、トタン小屋は、倉庫・物置として住宅や事務所の脇に建てられているケースも多く、重機解体用のスペースが確保できない現場では手作業にて施工します。手壊しは重機解体時よりも作業負担が増えることから解体作業費が割り増しになります。

トタン小屋解体工事の残置物撤去・廃材運搬・リサイクル費用

1990年後半、廃棄物の発生量が増大し、廃棄物最終処分場のひっ迫および廃棄物の不適正処理など、廃棄物処理をめぐる問題に発展しました。その解決策として2002年に「建設リサイクル法」が制定されて以降、これに基づく適切な処理が義務付けられており、解体で発生する建設廃材の運搬から処分にも費用がかかるようになりました。当社では関係法令や発行するマニフェスト(産業廃棄物管理票)に従って安全に処理しておりますのでご安心ください。反対に廃材処分費やリサイクル費用が安すぎる場合は、違法処理や不法投棄を行う業者の可能性もありますので注意が必要です。このほか、屋内の残置物の撤去にも費用が発生します。トタン小屋は、中に不用品や産業廃棄物が残されていることも多いので、面倒な作業や分別も当社におまかせください。

トタン小屋解体におけるアスベスト除去費用

アスベスト(石綿)は、かつて建物の断熱材や屋根材として使用されていましたが、飛散時の吸引による健康被害が判明して以来、原則使用禁止となっています。そのため、アスベスト(石綿)が含まれている建物の解体工事は、含有レベルにより定められた飛散防止策に従って除去作業を行いますので追加費用がかかります。トタン自体にはアスベストは含まれませんが、小屋の内装にアスベストが含有されている場合がありますので、事前調査で確認する必要があります。具体例としては、ビニールの床シートや床タイル、内装の石膏ボードや壁紙などが挙げられます。

トタン小屋解体のその他費用

着工前に必要なのが、周辺費用に含まれる防音シートでの養生や足場の設置作業です。これは、騒音・粉塵飛散の予防にくわえ、高所での作業時の転落を防ぐことができ、周辺環境と作業員双方の安全を守るために大切な工程です。また、見積外の費用としては、地中埋設物の撤去費用があります。地中埋設物は建物撤去後でないと分からないため、お見積に含めることができません。地中埋設物とは、過去に撤去されなかった基礎やコンクリートブロック、浄化槽、井戸のほか、地盤を強化するために打ってあった杭を抜く作業などもこれにあたります。着工してみないと分からない費用ですが、過去の事例から種類や排出量を概算でお伝えすることもできますので、ご心配な方はお見積りの際にお問合せください。

トタン小屋の解体費用を安くするポイント

解体工事は不要になった建築物などを壊す・処分する作業なので、できればあまり費用をかけたくないというのが正直なところですよね。物件の解体相場を知るのに、マッチングサイトなどで2~3社からお見積りをとるというのも良いかもしれませんが、成約時に手数料が発生する場合もあるようです。ここでは、見積り比較以外に解体費用を安くするためにできるポイントについてご紹介します。

自力で解体する

インターネット上には「自分でトタン小屋を解体する方法」などの記事や動画もありますし、DIYや簡易的な解体作業の経験がある方は、ある程度道具もお持ちだと思いますので、ご自身で解体する方が費用は安くなるでしょう。トタン小屋の解体には、脚立・ハンマー・のこぎり・バール・ヘルメット・ゴーグル・手袋など備品を揃える必要があります。すべて準備するとなると購入に費やす手間や費用の分負担がかかりますので、一から揃えるのであれば解体業者に依頼する費用と大差ない金額になることもあり得ます。また、ご自身での解体は、お仕事や家事の空いた時間に作業をすることになり、まとまった時間が取れないと想定よりも時間がかかってしまう可能性もあります。解体規模にもよりますが安全面・時間・費用をトータルでみた場合は初めからプロにおまかせいただくこともおすすめです。

家具など屋内の不用品を処分しておく

小屋の中に残っている家財道具(机・タンス・布団・エアコンなど)は、解体工事の際に処分することができますが別途費用が発生しますので、できる限り解体の前に整理しておくことをおすすめします。ご自身で作業するのが難しい場合は、費用はかかりますが不用品回収業者や遺品整理業者に依頼することもできます。料金がどのくらいになるかご心配な方は、事前に無料相談・お見積りで確認もできるようです。

自治体の補助金・助成金を活用する

自治体によってはトタン小屋の解体工事に助成金を利用できますので、解体・処分を検討されている方は、まずは管轄の自治体に確認してみると良いでしょう。とくに、廃屋や老朽化建築物の撤去などは多くの市区町村で補助金が設置されていますので、所有するトタン小屋が条件を満たしていれば使用できる可能性があります。なお、受給できる場合には事前の届け出が必要となるケースがありますので、手続きの流れなども調べておくとスムーズです。

トタン建築の種別ごとの解体費用について

トタンは、安価で耐震性に優れており、屋根や外壁、雨どいなど建材として、小屋やプレハブのような簡易的なつくりの建物以外にも多くの建築物に使われています。ここではトタンを使用したさまざまな建築物の解体費用についてご紹介します。

トタン住宅の解体費用

トタンは日本瓦に比べても安価で、雨漏りに強く、火災予防のために不燃性の屋根材として、かつて多くの住宅で利用されてきました。その当時は木造戸建てが主流であったため、現在でも築年数の古いトタン住宅のほとんどは木造ではないでしょうか。木造は、鉄骨造や鉄筋コンクリート造に比べると費用・期間もかからずに解体が可能です。ただ、吹き付け材などアスベストが使用されている場合や、家屋の解体以外に付帯工事(植木の伐採・ブロック塀の撤去・残置物の処分など)がある場合には追加費用が発生します。空き家であれば、解体費用に補助金が使用できる自治体も多数あるので、今後使用する予定がなければ補助金制度を活用して解体するのも一つの方法です。さらに、2015年に施行された「空き家対策措置法」により、税金面でも空き家売却の際にかかる税金を優遇し、売却しやすくなりました。住宅が建つ土地には固定資産税の減額があるため、解体してしまうと税金が上がってしまうことがデメリットでしたが、「空き家の譲渡所得の3,000万円特別控除」では、相続した空家(家屋解体後の敷地を含む)を売却した場合には譲渡所得から最大3,000万円が控除できますので、相続した実家(空家)の使い道にお困りの方は、ぜひご検討ください。

トタン車庫の解体費用

トタン車庫は、骨組みとトタンで造られた簡易車庫やカーポートです。壁・屋根・シャッターのあるガレージと比べると内装解体が不要で、同じ坪数でも建物に分類される小屋や倉庫と比較すると解体費用は安くなります。木材や単管パイプで造られることが多いですが、有価物として買い取り可能なパイプの方が処分費用をおさえることができます。トタン車庫は、屋根が錆びてくると脆くなり、積雪でつぶれてしまう恐れもありますので、錆びを発見したら早めに塗装するか、解体や建て替えのご検討をおすすめします。

トタン倉庫の解体費用

トタンは屋根材として倉庫やプレハブにも用いられています。倉庫と一口にいっても使用目的や規模は多種多様ですので、物件によって解体費用もさまざまです。農機具置き場や、家財道具・遺品・骨董品の保管庫といった自家用倉庫の場合、車庫程度の広さ(8畳前後)であれば解体費用は15万円前後をみておくと良いでしょう(構造・立地・周辺環境により前後します)。商業用の倉庫では一般住宅より広いものが多く、規模に比例し解体費用も上がります。また、商業用倉庫に残った不用品については産業廃棄物となりますので、不用品回収業者に頼むか、一般廃棄物の収集運搬業者に依頼して処分することになります。当社ですと一般廃棄物処理の許可を得たグループ会社がありますので、不用品・残置物の処理もおまかせください。そのほか、換気扇や給湯器の設備、窓ガラスなど、内装解体が必要な場合はその分も費用に加算されます。なお、トタン屋根は経年劣化が進むと、台風のような強い風で飛ばされ近隣の方に被害が及ぶ場合がありますので、古くなってきたら解体しなかったとしても補修するか取り外して新調する必要があります。実際に、2022年埼玉県深谷市で倉庫のトタン屋根の一部が突風により100mほど離れた距離まで飛ばされ、道路をふさいでしまったというケースもあったようです。

トタン物置小屋の解体費用

1坪未満~3坪程度の物置の解体は小規模の工事ですので、作業員1名の手壊しで作業できる場合は、数万円程度で撤去可能です。解体費用は人件費によっても変わりますので、複数お見積りをとるご予定でしたら、何名程度で作業可能かも聞いてみると参考になるかもしれません。また、養生が必要となる場合は、設置費用が加算されます。近隣への飛散防止のためや、バルコニーにある場合は運搬時に階段や壁、手すりを傷つけないよう室内の養生も行います。そのほか、物置は土地の奥に設置されていることも多く、搬出する廃材や不用品の量が多いと運搬用トラックまで運ぶ手間が増える分、費用がかさむことがあります。

他の材質とトタン小屋の解体費用比較

小規模で簡易的な造りの小屋・倉庫・プレハブなどの材質は、さまざまです。それぞれの特徴を踏まえると、解体時に発生する工事や費用がみえてきますので、木製・スチール製・プラスチック製と材質ごとにトタン小屋と比較して解説いたします。

木製との解体費用の違い

木製小屋はシロアリの食害を受けやすいので、解体して新たに建てることを予定していなければ、日ごろから点検をしておくことが重要です。シロアリの被害を受けないためには、5年〜6年を目安に予防工事や薬剤散布をおすすめします。木製小屋とトタン小屋で比較すると、同じ規模の場合はトタン小屋の方が安くなる場合が多いでしょう。木は処分に費用がかかりますが、トタンは金属くずとして再生価値が高く、資源買い取り業者などに引き取ってもらえるため処分費用は安くなります。ただ、トタン小屋でも屋根材以外は木製であればそこまでの差はないかもしれません。また、ログハウスの場合は、他の木造工法よりも頑丈ですので解体費用が割高になる場合があります。

スチール製との解体費用の違い

スチール製の物置は、ネジで固定されているだけのシンプルな構造で木造よりも容易に解体することができますので、作業負担はそれほどありません。さらに、スチールはトタンと同様に金属くずとして再利用可能ですので、比較的処分費用がかからない材質です。一方、構造自体は木造が多いトタン小屋は、解体で発生する木くず、木材の量が多ければ処分量も増えますので解体費用に追加されることがあります。

プラスチック製との解体費用の違い

プラスチックは物置によく利用される素材です。組み立て・解体は簡単で、小さいサイズであればご自身で解体することもできますし、状態が良いものであれば、回収業者に引き取ってもらうことも可能です。このように専門業者による解体工事が不要なケースでは、費用はあまりかかりません。一方、トタンはまめに補修をしていないと錆びや腐食から劣化が進みます。移設も難しいため、解体するケースが多くなります。なお、建物の基礎部分にコンクリートブロックを使っている場合、自治体によってはコンクリートブロックは産業廃棄物扱いになり、専門業者に処分を依頼しないといけないこともありますのでご注意ください。解体工事で取り壊す際は、基礎の解体(土間コンクリートなど)がない場合は、重機を使用することなく解体・回収が可能です。廃プラスチックもリサイクル可能な材料ですので、処分費用はリサイクル不可の廃棄物よりも安くなります。

トタン小屋解体工事に利用できる補助金・助成金

トタン小屋の解体・改修工事に関連する制度を紹介します。なかでも、東京都内の山手線外周部を中心に設定されている「不燃化特区制度(不燃化推進特定整備事業)」では、防災性に課題のある木密地域を不燃化特区として指定し、改善を行うことで地震による倒壊や火災などの災害に強いまちづくりを目指す取組で、その支援として老朽建築物の除却(除却)や建て替えに助成金を交付しています。それぞれの制度の適用要件や補助金額については、各都道府県および市区町村の管轄窓口にお問い合わせください。

助成金・補助金制度の例

  • 老朽家屋等解体工事助成(東京都足立区)※最大210万円
  • 不燃化特区制度<老朽建築物除却助成>(東京都世田谷区)※延床面積1㎡あたり 27,000円
  • 住宅等不燃化推進事業<老朽建築物除却工事>(神奈川県川崎市)※最大100万円
  • 耐震診断補助制度(埼玉県ふじみ野市)※最大200万円

トタン小屋以外の施設・建物の解体費用について

関東全域にて解体工事業を展開し、土地の再生を支援している優伸コーポレーションは、トタン小屋・納屋はもちろん、一戸建て・マンション・アパート・ビル・工場・倉庫・老朽化建築物(空き家・古家・長屋)など、あらゆる建物の解体工事を手がけてきました。建物を解体し更地にするだけでなく、店舗の内装解体(原状回復工事)や、玄関・駐車場・外構まわりの解体(塀・門扉・鉄扉・鉄柵・門柱・柱・ウッドデッキ・花壇・生け垣・コンクリブロック塀・屋根・太陽光パネル・ソーラーパネル・庭石の撤去・庭木の伐採・お庭の整地)、アスベスト(石綿)除去工事もおまかせください。ご依頼をいただいたら、まず現地調査にお伺いし、構造(木造・鉄骨造・RC造・SRC造など)や規模、附属建物(物置・プレハブなど)、地中埋設物(浄化槽・古井戸・水道管)の有無や周辺環境を確認し、最適な重機・工法による施工をご提案いたします。建て替え新築や増築に改築、またはリフォームやリノベーションの際にも、お力になります。ハウスメーカーに一括で依頼する場合に比べ、当社のような専門業者に解体工事のみ発注いただくと解体下請け業者にかかるマージンや手数料がありませんので、コスト削減にも貢献いたします。解体は大掛かりな工事となりますので、近隣に民家がある場合はお住いの方へ配慮をして施工いたします。たとえば、騒音・振動対策の徹底や、足場や養生を設置する際も安全性や強度に万全を期しております。なお、工事完了後は1カ月以内に自治体の税務課(固定資産税担当)や法務局で、建物滅失登記を行う必要があり、この登記に必要な取り壊し証明書(建物滅失証明書)は、弊社で発行いたします。解体工事は、おそらく多くの方にとって何度も経験することではないことなので、業者選びに迷ってしまうこともあるのではないでしょうか。インターネット上には、解体工事の失敗談なども数多く載っていますので、後悔しないために押さえるポイントなどリストアップしておくのもおすすめです。当社は、お客様の疑問やご不安を解消しながら円滑に解体工事を進めてまいります。解体工事をご検討の際は、ぜひ当社に無料見積りをご依頼ください。

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