マンションや高層ビルで採用されることの多い鉄筋コンクリート構造。英語表記ではReinforced Concreteで、その略称でRC造と記載することもあります。鉄筋の中にコンクリートが入っている丈夫な造りで耐震性や耐火性に優れています。しかし、解体工事となるとその分手間がかかります。マンションのような共同住宅やオフィスビルのような多くの人が出入りする大型の建物で採用されているため、費用も高くなりがちです。具体的にはどのような費用が発生するのか、他の構造と比べどのくらい費用が違うのか比較しながら解説します。
鉄筋コンクリート住宅の解体費用・解体工事について
鉄筋コンクリート住宅の解体費用相場
解体工事はさまざまな要素で解体費用が決まりますので、一概に費用相場や平均価格を出すことは難しいのですが、どんな種類の費用で構成されているのかを把握しておくことで、大体の相場を予想することは可能です。具体的には壊す鉄筋コンクリート住宅の坪数、重機使用や各種設備の有無、アスベスト除去の有無、解体後の撤去やリサイクルなどです。
鉄筋コンクリート住宅の坪当たりの解体費用
坪数は、鉄筋コンクリート・木造・鉄骨造に関わらず解体工事で一番比重の大きい費用です。当社では、鉄筋コンクリート造の住宅なら40,000円～／1坪が相場です。もちろん、あくまで平均値であって、実際は現地調査をしてからの見積もりとなります。たとえば、20坪の一軒家だとしても、2階建てや3階建ての場合、平屋より延床面積が大きくなります。そうなると費用も大きく変わってきます。また、集合住宅となるとその規模や延べ床面積も膨大になります。
鉄筋コンクリート住宅の解体工事の重機費用
頑丈に造られており住む分には安心な鉄筋コンクリート住宅も、解体工事では重機を使用する必要があり、一般的に使用される油圧ショベル（ユンボ）の他に、ブレーカーや圧砕機を用いた解体作業が発生することも多くあります。自社で重機を保有していない解体業者の場合は、その手配（レンタル費や回送費）でも費用が発生します。
鉄筋コンクリート住宅の解体工事の粉塵飛散防止・防音設備費用
解体工事では当然、工事そのものや足場組み時などに騒音や振動が発生します。さらに粉塵の飛散により、近隣住民の方からの苦情が出てしまう恐れもあります。それを最小限に抑えるために、養生シートの利用や防音シートの設置が必要で、その費用が発生しますがこちらは業者により価格差があり、費用相場はありません。また、立地によっては交通整備員やガードマンの配置などもあり人件費が発生します。当社では、これらに加え、ご近所への挨拶まわりや粉じん飛散防止のための散水や放水も徹底しておりますのでご安心ください。その他、工期によっては仮設トイレや休憩所の設置や撤去で費用が発生する場合もあります。
鉄筋コンクリート住宅の解体工事のアスベスト除去費用
主に鉄骨造の建物に多く使用されてきた吹付けアスベスト（石綿）。他に吹付けバーミキュライト、吹付けロックウール、吹付けパーライト等にもアスベストが含有しているおそれがあります。RC造、鉄筋コンクリート造で使用されているケースは少ないようですが、実は吹き付けアスベスト等が含まれていて気づかぬまま解体工事を実施し飛散してしまうと大事です。アスベスト含有調査と除去費用が発生しますが、多くの自治体で、含有調査費や除去等工事費用を助成していますのでぜひご活用ください。たとえば、東京都新宿区や埼玉県の各市区町村（一部のぞく）では、最大25万円までの費用が補助対象となります。
鉄筋コンクリート住宅の解体工事の残置物撤去・廃材運搬・リサイクル費用
コンクリートがらや木くずをはじめとする大量の廃材が発生する解体工事では撤去費用やリサイクル費用もかかります。家具や家電などの残置物がある場合はその処分や撤去費用も追加されます。コンクリートは特定建設資材に該当するため、鉄筋コンクリート造の住宅の解体工事は「建設リサイクル法」の対象となります。当社ではそれらの届出も代行しております。また、マニフェスト（産業廃棄物管理票）の遵守、産業廃棄物処理専門のグループ会社による適切な廃棄物・廃材の処理運搬とリサイクルの徹底など安心して住宅の解体工事をお任せいただける環境が整っております。
鉄筋コンクリート住宅の空き家解体費用
総務省統計局による「平成30年住宅・土地統計調査 結果の概要」では、日本の総住宅数における空き家数は846万戸、空家率（空家の割合）は13.6％という状況です。平成30年（2018年）までの30年間で空き家は452万戸も増えており、今でも年々増加傾向にあります。かつては木造が80％以上を占めていたものの、現在では鉄骨造や鉄筋コンクリート造などの非木造住宅の割合も40％以上となっている状況のため、鉄筋コンクリート住宅の空き家解体工事も今後増えていくことになりそうです。空き家の定義は自治体によって異なり、「おおむね10年以上無人かつ使用されていないこと（群馬県高崎市）」、「1年以上住居として使用されていない戸建て又は長屋の住宅で、居住の用途に供する部分が延床面積の2分の1以上あるもの（愛知県豊川市）」など様々です。詳しくは最寄りの自治体にお問い合わせいただき、建て替えをふくむ空家解体工事や取り壊しの際は補助金・助成金を活用して費用を削減しましょう。
鉄筋コンクリート造の住宅以外の建物の解体費用について
私たち優伸コーポレーションは本社は埼玉県ですが、全国の解体工事に対応しております。特に関東・中部地方での実績が多く、名古屋にも営業所があります。鉄筋コンクリート住宅はもちろん、木造、軽量鉄骨造、鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造などあらゆる構造の建物解体に対応しております。一軒家、戸建て、3階建て、4階建て、家屋、平屋、狭小住宅、古屋、長屋、空家といった個人宅はもちろん、木造アパート、ハイツ、マンション等の集合住宅、高層ビルやオフィスビル（階上解体にも対応）、店舗や工場に物流倉庫などの解体工事もお気軽にご相談ください。また、プチ解体や付帯工事といった建物以外の解体工事として庭石・庭木・樹木の撤去、ブロック塀や土間、プレハブ、ガレージ、地下室、浄化槽、井戸、地中埋設物など、住宅やお庭周りの解体にも幅広く柔軟に対応可能です。躯体だけを残す店舗のスケルトン工事、マンションのリノベーション工事に伴う解体工事などのお問い合わせも増えています。解体工事において一番気になるのが解体費用ですが、やはり現地調査を依頼していただくのが一番です。当社の現地調査と無料見積もりをまずご利用ください。その際、坪単価や費用内訳のこと、他社との見積もりとの比較（相見積もり）など何でもお答えいたします。皆様からのお問い合わせをお待ちしております。