神奈川県鎌倉市腰越 PC造解体工事 施工事例

神奈川県鎌倉市腰越のPC(プレキャストコンクリート)造建物解体工事です。坪数は38坪で家屋のほかに植栽と外構一部の撤去を行い、更地にするまでが今回の依頼内容になります。

今回の建物はPC造でウォールソーやクラッシャーといった騒音が発生しやすい機械を導入する必要があり、着工前に挨拶回りや声かけを徹底しました。さらに、早朝の解体工事を避けてクレームに繋がらないようにも配慮します。ウォールソーによる切断やクラッシャーによる圧砕で周囲にコンクリートの粉塵が飛散する可能性もあるため、足場に養生シートを張ることで対策しました。

なお、事前の調査でアスベスト含有建材はありませんでした。もし事前調査にてアスベストを確認した場合には、届出義務者が発注者又は自主施工者になります。運搬・処分は収集運搬業者・処分場との委託契約・マニフェストに従って適正に処理します。

木くずや石膏ボードなどの廃棄物とコンクリートが混在しないよう、手作業による内装の解体工事から取り掛かります。フレコンバッグを活用しながら廃棄物の種類ごとに分けていきます。また、建物の周囲にも廃棄物があったので、内装の解体工事と並行して進めました。

内装の解体工事が完了したら重機で建物の取り壊しを進めます。アタッチメントは砕くことに特化しているクラッシャーを備えた重機を手配しました。厚みのあるコンクリートなどをスムーズに圧砕作業を行える反面、大きな騒音や振動に繋がるため、施工する前に必ず声かけを行います。クラッシャーで圧砕しながら、コンクリートと鉄筋を分別します。必要であればウォールソーを活用して切断作業を行う場合もあります。なお、今回は使用しませんでしたが高圧水に研磨剤を混ぜて切断するウォータージェット工法にも対応しておりますので、周囲への騒音や振動などを軽減したい方はお声かけください。

建物の解体工事完了後は、植栽と外構の撤去作業に取り掛かります。植栽は抜根を行うことで木の根の成長が進んだり、後から陥没したりするのを防止しました。また、施主様より敷地内の天然石を残して欲しいといった要望をいただいており、施工班と情報共有をしっかりと行いながら細心の注意を払ってブロック塀などの外構を撤去しました。弊社では解体時に庭石の移設や植栽の移植といったご要望も承っております。

植栽と外構の撤去後は、整地に取り掛かります。圧砕したコンクリートガラが地中に埋もれてしまうのを防ぐために、重機のアタッチメントをスケルトンバケットに変更して作業を行いました。また、天然石を誤って重機で踏み潰さないよう、敷地の隅にまとめて整地を進めます。整地が完了したら最後にバリケードを設置し、道路を水でしっかりと掃除して施工完了です。

今回はウォールソーやクラッシャーといった大きな騒音と振動が発生する機材を導入したため、近隣の方への理解をいただくことを重点に置いて解体工事に取り掛かりました。結果としてクレームなく、工期内に工事完了を迎えることができました。引き続き近隣の方に理解を得られるよう、挨拶回りなどを徹底してから解体工事を進めて参ります。弊社では、建築物によってウォータージェット工法を実施したり、ダイヤモンド・カッターを活用した工法を実施したりと柔軟にご要望にお応えしております。ご気軽にお見積りやご相談ください。